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終わりの始まり、シン・マックスジウジツアカデミー&ヨガスタジオ

先日9月1日に、創立から満18周年を無事に迎えることが出来たマックス柔術アカデミー&ヨガスタジオ。

しかしコロナパンデミックの終盤ともいえる2022年9月をもって丸18年間の思い出と共にマックス柔術アカデミー&ヨガスタジオの看板を下ろすことは、前回のアナウンスの締めとして書き残したのだが…
(あれから既に約2週間も経過してしまった)

2022年9月の後半が見えてきた今、都内の新型コロナ感染状況はいよいよ減少傾向が明らかになってきている。とはいえ、未だ何らかのコロナパンデミックの影響下にある日本社会においての、この濃厚接触以外のなにものでもない「柔術」というもの。
おそらく本日現在「よし、もうコロナは終わった。大丈夫だ。今すぐやっちゃおう!」と割り切れる人も増えてきてはいるかもしれないしかし、そこまで振り切って覚悟を持てる人は、まだ多くはないのではなかろうか。

18年続けてきた柔術道場の看板を下ろす、という重大な決断に至る背景にあったのは一体何か?

それは、代表Max Masuzawaの約24年に渡る柔術体験に加え、マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオの18年の道場運営の中で磨いてた柔術哲学をより強固にする、という決意だった。

しかしこの決意が実行に至るまでには時間が必要だった。

2021年4月、錦糸町太平道場の退去期限が迫る中で移転先は現れず、やむなく常設道場のない流浪の
「NOMAD道場」への移行を実際に想定していく中でたどり着いた、コロナの後のMAX柔術アカデミー、アフターコロナパンデミックの道場イメージの1つであった。

それは一言で言えば…

「原点回帰」

つまり、Max Masuzawaが1998年春に、商社の一駐在員として赴いた異国の地、ロサンゼルスの「グレイシー柔術アカデミー」で得たあの経験に立ち返る。

プロレス大好きな中年予備軍が、三十歳を迎える時に生まれて初めて習う格闘技として、怖くてドキドキしながら参加したグレイシー柔術のセルフディフェンス無料体験クラス。

体験クラスに参加して感じたのは「おお、こんなに大人になっても技を覚えられるんだ!

まだ遅くない。そして仕事をしながらでも怪我をせず安心して安全に練習出来て、さらに自分の成長の手応えを感じられる!」というあの喜び。

それを東京にいる人なら誰でも安心して追体験できる柔術道場を完成させる。

そして三十代よりももっともっと年齢を重ねても安全に継続できる練習方法とカルチャーを用意する、つまり憧れの師匠ホイス・グレイシーの師匠であり父、エリオ・グレイシーが96歳で天命を迎える日まで生きてきたように「健康に朗らかに生きられるための柔術ライフスタイル」を提供する道場づくりである。

それを可能にするのが「グレイシー柔術」。まさに自分が初めて体験した柔術のスタイルそのもの。

安全のために打撃攻撃を含まない競技としての「ブラジリアン柔術」と対比して、ブラジルで発展した柔術の原点となる、より包括的で原始的な柔術。
そこには「より強く、より早く!」といったピリピリする格闘競技としての進歩の方向性とは異なる、もっとオーガニックでスローで素朴な価値観があると信じている。

そして自分には幸い今でもその道を示してくれて頼りにできる師匠がいる。
5月で53歳を迎えた自分にとっては、道場の方針変換は大きなチャレンジではあるが、コロナによるダメージは長期にわたり、かつ大きかったのは確かだが、その以前からも積み重なった出来事の数々、自分自身の家庭や社会的な変化に伴う人生のフェーズの変化によって、改めて身も心も自分の原点である「グレイシー柔術」に飛び込もうという覚悟が出来たのである。

2022年4月から12月までの苦悩の「NOMAD道場」に終止符を打ったのは、偶然にも3年近く探しても探しても現れることの無かった新物件との突然の出会いがあった。
すなわちそれは「シン・マックスジウジツアカデミー&ヨガスタジオ」の始まりなのであった。

そして「シン・マックスジウジツアカデミー&ヨガスタジオ」とはマックス柔術アカデミー&ヨガスタジオの終わりの始まりなのであった。

続く。

MAX JIU-JITSU ACADEMY & YOGA STUDIO
Max Masuzawa